新型コロナウイルス感染症に備える

どのように感染するのか、現時点では、飛沫感染と接触感染の2つが考えられます。
「手洗い」や「マスクの着用」を含む「咳エチケット」などの通常の感染症対策が重要です。

出典: アフロ

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どうやって感染する?どんな症状?

新型コロナウイルスは昨年12月以降に中国の湖北省武漢市で流行が始まり、世界各国へ急速に広がりました。感染すると1週間ほど続く発熱や呼吸器症状が出て、強いだるさなどもあります。高齢者や基礎疾患を持つ人は重症化するリスクが高いことも報告されています。重症化する際は、風邪のような症状が出てから約5〜7日で症状が急速に悪化し肺炎になります。

一般的な状況における感染経路には、飛沫感染と接触感染があります。しかし閉鎖空間で近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染が拡大するリスクがあるとされています。感染しても無症状のこともあるため、無症状の感染者から感染する可能性もあります。

どうやって予防する?

飛沫感染と接触感染などで感染するため、以下のような対策や予防が必要です。

  1. 石けんによる手洗いや手指消毒用アルコールによる消毒をしっかりとする
  2. 自分が感染している可能性もあるため、マスクを着用したり咳をするときに口をハンカチや腕でおおうなど「咳エチケット」を徹底する
  3. 集団感染発生を避けるため、換気の悪い「密閉空間」、大人数が集まる「密集空間」、間近で会話や発声をする「密接空間」の「3密」を避ける

出典:厚生労働省「新型コロナウイルスについて」、国立感染症研究所「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報について」、厚生労働省「中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について」、在中国日本大使館「中国湖北省武漢市での原因不明の肺炎の発生について」をもとにBuzzFeed Japanが作成

「3つの密(密閉・密集・密接)」の回避

感染を予防するためには、基本的な感染予防の実施や不要不急の外出の自粛、「3つの密」を避けること等が重要です。
1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)、2.密集場所(多くの人が密集している)、3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)という3つの条件のある場では、感染を拡大させるリスクが高いと考えられています。
また、屋外でも、密集・密接には要注意。人混みや近距離での会話、特に大きな声を出すことや歌うこと、激しい呼気や大きな声を伴う運動は避けましょう。

他の人と十分な距離を取る。窓やドアを開けこまめに換気を。屋外でも密集するような運動は避けましょう。少人数の散歩やジョギングなどは大丈夫。飲食店でも距離を取りましょう。大人数での会食は避ける。隣と一つ飛ばしに座る。互い違いに座る。会話をするときはマスクをつけましょう。5分間の会話は1回の咳と同じ。電車やエレベーターでは会話を慎みましょう。

手洗い

ドアノブや電車のつり革など様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。外出先からの帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに石鹸で手を洗いましょう。アルコール消毒をしましょう。洗っていない手で目や鼻、口などを触らないようにしてください。

  1. 流水でよく手をぬらした後、石けんをつけ、手のひらをよくこすります。

  2. 手の甲をのばすようにこすります。

  3. 指先・爪の間を念入りにこすります。

  4. 指の間を洗います。

  5. 親指と手のひらをねじり洗いします。

  6. 手首も忘れずに洗います。

石けんで洗い終わったら、十分に水で流し、清潔なタオルやペーパータオルでよく拭き取って乾かします。

手洗いの前に
  • 爪は短く切っておきましょう
  • 時計や指輪は外しておきましょう

咳エチケット

咳エチケットとは、感染症を他者に感染させないために、咳・くしゃみをする際、マスクやティッシュ・ハンカチ、袖、肘の内側などを使って、口や鼻をおさえることです。
対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離でおよそ2mとされています)が、一定時間以上、多くの人々との間で交わされる環境は、リスクが高いです。感染しやすい環境に行くことを避け、手洗い、咳エチケットを徹底しましょう。
詳しくは、厚生労働省のホームページをご覧ください。

3つの咳エチケット

マスクを着用する(口・鼻を覆う)

ティッシュ・ハンカチで口・鼻を覆う

とっさの時は袖で口・鼻を覆う

正しいマスクの着用
  1. 鼻と口の両方を確実に覆う

  2. ゴムひもを耳にかける

  3. 隙間がないよう鼻まで覆う

出典:首相官邸ホームページ

家族が感染したかもしれない時、注意すべきことは?

感染が疑われる時は、外出せずに家族など同居している人たちも不要不急の外出を避けて、熱を測るなど健康観察をしましょう。

発熱や咳などの症状がある時は、かかりつけ医や自治体の設置する新型コロナ受診相談窓口・コールセンター、保健所に電話で相談して指示をあおいでください。

自宅療養になった場合や医療機関に受診するまで自宅で様子をみている際に、家族が注意すべきことはこちらです。

注意すべきこと

部屋を分けましょう
家族への感染を防ぐために、感染が疑われる人や感染者の療養は個室にしましょう。

感染が疑われる人のお世話は限られた人で
持病がある人や妊娠中の人はできるだけお世話をするのを避けましょう。

マスク着用・こまめな手洗いを
マスクを着用し、外す際にはゴムをつまんで外します。捨てる時なども表面には触れないでください。マスクや鼻をかんだティッシュはビニール袋にいれて、密閉して捨ててください。こまめに手を洗い、ゴミを捨てたあとも石鹸で手を洗ってください。

共有部分の消毒をしましょう
ドアノブやベッド柵など、手で触れる共有部分は次亜塩素酸ナトリウム液などで消毒しましょう。トイレや洗面所、キッチンなどで、タオルの共有はしないでください。

換気をしましょう
毎時2回以上、換気をしましょう。2方向の窓を、1回、数分間程度、全開にしましょう。

出典:厚生労働省「新型コロナウイルスについて」、国立感染症研究所「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連情報について」、厚生労働省「中華人民共和国湖北省武漢市における新型コロナウイルス関連肺炎について」、在中国日本大使館「中国湖北省武漢市での原因不明の肺炎の発生について」をもとにBuzzFeed Japanが作成

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