大雨緊急安全確保が発表されたら

「緊急安全確保」が発表されているとすると、すでに命が危険な状況にさらされています。発表を待たずに行動するのが求められていますが、最後の手段として何ができるかご紹介します。

目次

緊急安全確保が発表される状況とは

緊急安全確保が発表される状況とは、既に安全な避難をすることができず、命が危険な状況にさらされている状況のことです。現在、日本では、集中豪雨や台風などによって、水害や土砂災害、高潮災害などのリスクが高まった際に、住民が自ら判断して避難行動をとれるよう、自治体や気象庁などが5段階の警戒レベル(レベル5が最も危険)に基づいて防災情報を提供しています。このうち、最も高い警戒レベル5の状態が、「緊急安全確保」に該当します

出典:中澤幸介 | 危機管理とBCPの専門メディア リスク対策.com編集長

[避難情報の種類] [警戒レベル5:緊急安全確保] 命の危険 直ちに安全確保! [警戒レベル4:避難指示] 危険な場所から全員避難 [警戒レベル3:高齢者等避難] 危険な場所から高齢者等は避難。高齢者等以外の人も必要に応じ、普段の行動を見合わせ始めたり危険を感じたら自主的に避難しましょう。

出典:気象庁「防災気象情報と警戒レベルとの対応について」を基に作成

迅速な行動の必要性

緊急安全確保が発令された場合、慌てて避難所などに移動するのではなく、既に避難所にすら移動することが難しいということを念頭に、どのような行動が最も命を守ることができるかを考え、行動することが重要になります。

時間的にも危険が切迫している状況ですからゆっくり考えている暇はありません。今なら、近くの高い建物まで移動できると判断したなら、即行動することが大切です。外の状況が既にかなり危険な状況なら、垂直避難の準備をすべきです。ただし、1つ1つの行動には必ずリスクが生じます。移動中に転んでケガをすることもあるかもしれませんし、屋上に逃げる準備をしていて落下するなどの事故も起きるかもしれません。日中か夜間か、でも取ることができる行動は異なるはずです。できるだけ落ち着いて、1つ1つの行動を迅速かつ慎重に行うことが大切です

具体的に何をすべき? ケース別に紹介

河川近く・海の近く

  • お住まいの自宅の想定浸水深(河川が氾濫した場合などに想定される浸水の深さ)を参考に、2階などに垂直避難か、近くのより高い場所に逃げるかを判断する。
  • 救助要請ができるように連絡手段を考えておく。
  • 屋根の上に上がる方法を考えておく。
  • 浮き輪の代わりになるようなものを用意する(例えば空のペットボトルをキャップして、リュックに入れる)。
  • 救助に役立つロープなどがあれば用意しておく。

土砂災害の危険性が高い場所

  • 土砂の危険が及ばない場所まで逃げる時間的な余裕はないため、近くのなるべく頑丈な建物、あるいは建物の2階以上の、崖や斜面とは反対側の部屋に移動する。

出典:中澤幸介 | 危機管理とBCPの専門メディア リスク対策.com編集長

2025年03月05日公開

おすすめの記事
大雨警戒レベルと避難行動
大雨避難の注意点と避難所に行けない時
大雨事前にハザードマップを確認しよう

防災手帳についての免責事項

災害発生時には政府機関や各自治体の発表する情報にも注意を払い、必要に応じてすみやかに避難等を行ってください。必ず、他の情報と併せて状況を確認するようにお願いいたします。

本サービスでは情報の伝達に関しては万全を期しておりますが、その内容の正確性や完全性を保証するものではありません。情報は公開時のものであり、最新の情報とは異なる可能性がありますのでご注意ください。
また、本サービスに基づいて被ったいかなる損害についても、LINEヤフー株式会社および情報提供者は一切の責任を負いかねます。情報はご自身の判断と責任においてご利用いただきますようお願いいたします。

なお、本サービスで提供される情報の正確性や詳細情報などに関するお問い合わせには、LINEヤフー株式会社では一切お答えすることができません。ご了承ください。