電気停電への備えと対策
地震や台風などの災害で起きる恐れがある「停電」。電気が止まる前に日頃からできる備えや停電発生時の対策をまとめました。
地震や台風などの災害で起きる恐れがある「停電」。電気が止まる前に日頃からできる備えや停電発生時の対策をまとめました。
出典: BuzzFeed Japan
災害時の停電に備え、日頃から非常用持ち出し袋や自宅の防災グッズに懐中電灯や携帯型ラジオとその電池を入れておきましょう。
台風の直撃などが予想される時は、スマートフォンやモバイルバッテリーを充電しておきましょう。
停電が起きたときのために、液晶画面を暗くするなどのスマートフォンのバッテリー節約テクをあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
災害発生時、特に地震の後などは床にガラスの破片などが散らばっている可能性があるので暗い中での避難は危険です。リビングや寝室などに懐中電灯や避難用の履物、足元灯を備えましょう。
電気を必要とする医療機器などを使っている場合は、非常用電源を備えておきましょう。
非常用電源
停電の後、電気が復旧した際に起こりやすい通電火災を防ぐため、揺れが来たら自動的に電気を遮断する感震ブレーカーが役立ちます。緊急時には余裕がなかったり、家にいないこともあるので設置を検討しましょう。
感震ブレーカー
出典:内閣府「大規模地震発生!どうする?停電」をもとにBuzzFeed Japanが作成
火災を防ぐため、灯や暖をとる目的でろうそくを使うのは極力避けましょう。地震の際は余震のおそれもあり火災へとつながるため危険です。
代わりに大きな灯がなくても、懐中電灯に白いポリ袋をかぶせたり、懐中電灯を切ったペットボトルに立てて入れ水を入れた別のペットボトルを上から重ねることで、部屋を照らす灯が作れます。
避難する際にはブレーカーを落とし電気器具のプラグをコンセントから抜き、電源が落ちていることを可能な限り確認してください。電源スイッチが入ったままの電気器具がある場合、停電が終わって再び通電した時配線から火災が発生する危険性があります。
IHクッキングヒーターの家庭は、ガスボンベを使うカセットコンロを防災用に備えておくと安心です。使用の際は、大きな鍋などの底がカセットコンロのボンベを覆うと爆発するおそれがあるので注意してください。
カセットコンロとガスボンベ
出典:内閣府防災「大規模地震時における電気火災対策編 全体版」、消防庁消防大学校消防研究センター「地震後の火災防止について(注意喚起)」をもとにBuzzFeed Japanが作成
停電情報はYahoo!天気・災害の「停電情報」で、地域ごとに発生状況を確認できます。
一酸化炭素発生による中毒のおそれが高いため、屋内では絶対に使用せず、屋外の風通しの良い場所で使用してください。
カセットボンベを接続する際は、取扱説明書に従って正しく接続してください。接続が適切でない状態で使用すると、接続部からガスが漏れ、火災に至るおそれがあります。
こんろ全体を覆うような大きな鍋や鉄板を使用したり、カセットこんろを2台以上並べたりして使用しないでください。カセットボンベが過熱され、破裂するおそれがあります。
強い衝撃を与えないでください。リチウムイオンバッテリーが内蔵されている場合、外部から強い衝撃があると内部ショートして発火するおそれがあります。
出典:独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)ホームページ
停電でエアコンや扇風機が使えない状況では、熱中症に注意しましょう。できるだけ風通しのよい日陰で過ごし、こまめに水分補給をしてください。経口補水液なども常備しておくと良いでしょう。特に高齢者などは熱中症に注意してください。
足を水につけたり、濡れたタオルを首に巻くのも効果的です。熱中症になったときの応急処置として保冷剤を首や脇の下などに当てることも効果的なので、台風など予測が出来る災害の前には冷凍庫で保冷剤を凍らしておきましょう。
吸収率が水の約25倍の経口補水液は作ることができます。
経口補水液
濡れたタオルを首に巻く
足を水につける
応急処置
保冷剤
出典:厚生労働省「停電時における熱中症予防について」、環境省「エコジン 熱中症対策」をもとにBuzzFeed Japanが作成
冬場の停電に備え、家庭用電源が不要な石油ストーブやカセットボンベを燃料として使うストーブなどの暖房器具があれば安心です。ポータブルの石油ストーブなどを使用する場合は、こまめに換気をして一酸化炭素中毒にならないよう気をつけてください。
毛布や使い捨てカイロ、防寒具などを用意しておきましょう。保温アルミシートは保温性があり軽くてかさばらず携帯用に便利です。
毛布
アルミシート
防寒具
カイロ
出典:気象庁札幌管区気象台「防災メモ・冬の地震対策」、札幌市「冬の地震に備えて」をもとにBuzzFeed Japanが作成
震度6以上などの大きな災害が発生したり大規模停電が長引く時には、レンタルモバイルバッテリーの無料開放を行うなど、被災者を支援する対応を行うサービスもあります。あらかじめ自宅の近くの、コンビニエンスストアや商業施などにある「チャージスポット」を探して把握しておきましょう。
※災害時の対応情報や返却条件などはホームページでご確認ください。
モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT」
2020年07月08日公開