地震安全に避難するために知っておきたいこと

揺れが収まったら、まず周りを見渡してください。危険が迫っていたら直ちに安全な場所に移動します。ここでは、いのちを守るための避難における注意点をまとめました。

出典: 東京都発行「東京くらし防災」

目次

屋内からの避難

地下街では落ち着いて壁伝いに移動しよう

停電した地下街は、パニックが起こる危険性が高い場所のひとつ。
地下街には60mごとに非常口が設置されているので、ひとつの非常口に殺到せず、壁伝いに歩いて避難します。

たとえ動いていてもエレベーターには乗らない

余震や停電で閉じ込められる危険があります。
エレベーターは使わずに、避難口(非常口)から階段を使って避難します。

人混みはパニックに注意

人混みの中で奇声をあげたり、突然走り出すなどの行動がパニックを引き起こし、事故につながる危険があります。
不正確な情報やうわさはむやみに流さず、周りに配慮した行動を心がけましょう。

群衆雪崩に巻き込まれないためには?

人が集中して動けなくなり、折り重なって次々と倒れる...。
近年も、国内外で群衆雪崩の事故が起こっています。
地下街や地下鉄から地上に向かう階段、出口に向かう狭い通路、ターミナル駅の周辺などは、群衆雪崩が起きる可能性があります。
そのような場所では、特に冷静な判断を。
周りが見えなくなって「我先に」という行動が、いのちの危険に直結します。

火災にあったら

火災を発見したら初期消火を!

火が小さいうちに消火器や水バケツなどで消火します。
ただし、自分の身の安全が第一。
炎が天井に届くほど大きくなるなど、身の危険を感じたら消火活動をやめて避難しましょう。

火災警報器が鳴ったら大急ぎで逃げる

火災では、多くの人が煙を吸い込んでいのちを落とします。
もし、火災警報器が鳴ったら、煙が充満して手遅れになる前に、急いで外に出ましょう。

屋外での注意点

切れた電線には近づかない、触らない

切れたり、垂れ下がっている電線は、電気が通っている場合があり、感電の危険があるので絶対に触らないこと。
電線が樹木や看板などに接触している場合も同様です。

落下物から身を守ろう

住宅地では、ブロック塀の倒壊や屋根瓦、植物プランターなどの落下で負傷したり、いのちを落とす危険があります。
街中やオフィス街では、看板やネオンサイン、ガラスの破片の落下に注意しましょう。

外壁にひび割れが入ったビルは危険

ひび割れたビルから落下する外壁やタイルなどによって、ケガをしたりいのちを落とす危険もあります。
ビルの基本構造である柱や壁などがひび割れると倒壊のおそれがあるので、絶対に近寄らないこと。

避難に車を使用しない

一般車両の使用は、緊急車両の通行の妨げになります。
また、道路の損傷や信号機の故障により、交通事故等の二次災害の危険もあります。
発災直後の避難に車を使うことは避けましょう。

津波や土砂災害を避ける

川に津波が押し寄せる前に川から離れよう

津波の心配は海のそばだけではありません。
津波は川下から川上に向かって押し寄せます。
川の近くにいる場合は、流れに対して直角方向に素早く避難しましょう。

海辺では直ちに津波避難場所へ

発災後はすぐに近くの高台や津波避難タワーに移動を。
それらがない場合には、より高い建物へ。監視員やライフセーバーがいる海水浴場では指示に従って避難します。

地すべりやがけ崩れなど土砂災害は一瞬で起こる

比較的なだらかな斜面が広い範囲ですべり落ちる「地すべり」、急な斜面が突然崩れ落ちる「がけ崩れ」は、大雨や地震により、突然起こります。
そのような危険のある場所にいたら、一刻も早く安全な場所に移動しましょう。

夜間や冬場の避難

夜間に避難する際の注意点

夜間の避難は、見通しが悪く、転倒や側溝への転落などの危険が伴います。
広い道を通行するなど、特に注意が必要です。停電している場合は懐中電灯等を使い、目視確認を行いながら注意して避難しましょう。

冬場の避難の注意点

冬場の避難は、寒さで体調を崩しがちです。
体調を崩さないように防寒対策を十分に取ることが重要。
気温や活動によって服装を調整できるように、重ね着をするのがおすすめです。
また、冬はストーブ等の使用により、火災発生の危険があるので、火災にも注意しながら避難しましょう。

出典:東京都発行「東京くらし防災」112-117ページ

2024年04月01日公開

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