地震長周期地震動階級とは
規模の大きな地震が発生すると、周期の長いゆっくりとした大きな揺れ(地震動)が生じます。
このような地震動は長周期地震動と呼ばれ、人の体感・行動、室内の状況の程度に応じて分類されています。
規模の大きな地震が発生すると、周期の長いゆっくりとした大きな揺れ(地震動)が生じます。
このような地震動は長周期地震動と呼ばれ、人の体感・行動、室内の状況の程度に応じて分類されています。
長周期地震動に関する観測情報は、長周期地震動階級1以上を観測した場合に観測点で観測した長周期地震動階級等を発表する情報で、地震発生から10分程度で発表します。
詳しくは気象庁のホームページで確認できます。
「長周期地震動階級」は、高層ビル内にいる人の体感・行動、家具の転倒や移動など室内の状態の程度に応じて分類されています。
階級1 | 室内にいるほとんどの人が揺れを感じます。驚く人もいます。 |
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階級2 | 室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じます。物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じます。 |
階級3 | 立っていることが困難になります。 |
階級4 | 立っていることができず、はわないと動くことができません。揺れに翻弄されます。 |
階級1 | ブラインド等吊り下げ式の物が大きく揺れます。 |
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階級2 | キャスター付き什器がわずかに動きます。棚にある食器類、書棚の本が落ちることがあります。 |
階級3 | キャスター付き什器が大きく動きます。固定していない家具が移動することがあり、不安定な物は倒れることがあります。 |
階級4 | キャスター付き什器が大きく動き、転倒する物があります。固定していない家具の大半が移動し、倒れる物もあります。 |
建物には固有の揺れやすい周期(固有周期)があります。
その固有周期と地震波の周期が一致すると共振し、建物が大きく揺れます。
高層ビルは長周期地震動の地震波と共振しやすく、長時間にわたって大きく揺れます。
また、低層階よりも高層階のほうがより大きく揺れる傾向があります。
このような特徴から、長周期地震動階級3以上を予測した場合には、高層ビルで被害が発生する可能性があるため、緊急地震速報(警報)の発表基準となっています。
出典:東京都発行「東京防災」238-239ページ
2023年04月03日公開