地震長周期地震動階級とは

気象庁では、緊急地震速報の発表の際に「長周期地震動」の階級3以上を予想した地域にも速報を発表します。長周期地震動の特徴や規模、発表された際にとるべき行動を確認しておきましょう。

目次

長周期地震動とは

地震が起きると様々な周期を持つ揺れ(地震動)が発生します。ここでいう「周期」とは、揺れが1往復するのにかかる時間のことです。
規模の大きい地震が発生すると、周期の長いゆっくりとした大きな揺れ(地震動)が生じます。このような地震動のことを長周期地震動といいます。

高層ビルの揺れの特徴

建物には固有の揺れやすい周期(固有周期)があります。その固有周期と地震波の周期が一致すると共振し、建物が大きく揺れます。
一般的に高層ビルの固有周期は、低い建物の固有周期よりも長い傾向があります。そのため、高層ビルは長周期地震動の地震波と共振しやすく、いったん共振すると、長時間にわたって大きく揺れます。
また、高層ビルの低層階よりも高層階の方がより大きく揺れる傾向があります。

中高層:上に行くほど激しく揺れる 超高層:全体でゆらゆら揺れる

出典:東京都発行 防災ブック「東京防災」240ページ

長周期地震動階級

長周期地震動階級とは、固有周期が1~2秒から7~8秒程度の揺れが生じる高層ビル内における、地震時の人の行動の困難さの程度や、家具や什器の移動・転倒などの被害の程度から 4つの段階に区分した揺れの大きさの指標です。

人の体感・行動

階級
1 室内にいたほとんどの人が揺れを感じる。
驚く人もいる。
2 室内で大きな揺れを感じ、物につかまりたいと感じる。
物につかまらないと歩くことが難しいなど、行動に支障を感じる。
3 立っていることが困難になる。
4 立っていることができず、はわないと動くことができない。揺れにほんろうされる。

室内の状況

階級
1 ブラインドなど吊り下げものが大きく揺れる。
2 キャスター付き什器がわずかに動く。棚にある食器類、書棚の本が落ちることがある。
3 キャスター付き什器が大きく動く。
固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある。
4 キャスター付き什器が大きく動き、転倒するものがある。
固定していない家具の大半が移動し、倒れるものもある。

出典:気象庁「長周期地震動階級および長周期地震動階級関連解説表について」

緊急地震速報が発表されたら

普段、高層ビルのオフィスに勤めていたり、マンションの高層階に住んでいたりしなくても、例えば高層の商業ビルなどに買い物に出かけているときに、長周期地震動による揺れに遭遇する可能性があります。
緊急地震速報を見聞きした場合には、これまでどおり、まずは安全な場所で身を守る行動をとってください。慌てて逃げると落下物や家具の転倒に巻き込まれ、危険な場合があります。

マンションの室内では
  • 頭を保護し、固定された丈夫な机の下など安全な場所に避難
  • 大きな揺れで飛ばされないよう体勢を低くして身の安全を確保する。
  • 無理に火を消そうとしない。
商業ビルや大規模店舗などでは
  • 安全な場所で頭を保護し、揺れに備えて安全な姿勢をとる。
  • 吊り下がっている照明などの下から退避する。
  • あわてて出口や階段に殺到しない。
  • 施設の係員や館内アナウンスなどの指示があれば、それに従う。
エレベーターでは
  • 最寄りの階で停止させて、すぐに降りる。
  • 移動のときには絶対にエレベーターを使わない。

出典:政府広報オンライン

長周期地震動への備え

事前に安全な場所はどこか確認し、地震発生のときにどう行動するのかを決めておくことが大切です。また、室内の家具類やオフィス機器の固定などを再確認して、長周期地震動からご自身を守るための準備をしておいてください。

  • 寝る場所の近くにはできるだけ家具類を置かない。
  • 背の低い家具にする。
  • キャスター付きの家具はキャスターロックで移動を防止する。
  • 棚に収納するときは重い物を下に。
  • 本棚などは本が落ちてこないよう落下防止バーを設置する。
  • 吊り下げ式の照明はワイヤーで固定する。

出典:政府広報オンライン

高層マンションにお住まいの方の備え

2023年04月03日公開

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