熱中症熱中症への対策
熱中症は適切な手段で予防できますが、そうでなければ命に関わることもあります。
真夏でなくても、そして屋内でも、熱中症になる可能性があります。きちんと対策しましょう。
熱中症は適切な手段で予防できますが、そうでなければ命に関わることもあります。
真夏でなくても、そして屋内でも、熱中症になる可能性があります。きちんと対策しましょう。
出典: BuzzFeed Japan
気温が高い日、湿度が高い日、風が弱い日は注意が必要です。
特に警戒が必要なのは、急に暑くなった日です。
人体には体温調節機能がありますが、環境に対応するには一定の時間が掛かります。すでに暑くなっている真夏だけでなく、5-6月や秋の残暑がぶり返す時期など、気温が急に上がりやすい時期にも十分な注意が必要なのです。
外を歩く時は涼しい服装で、できる限り日陰に留まり、日傘や帽子で直射日光を避けること。そして無理をせず、たとえ疲労やのどの渇きを感じていなくても意識して休憩と水分をこまめにとることが大切です。
水分を補給する際には同時に塩分も取ることが大切です。ドラッグストアなどで売っている経口補水液(水に食塩とブドウ糖を溶かした物)や、水に食塩を少し混ぜたものを飲むと良いでしょう。梅干しや塩飴をなめるのも有効です。
東京都健康長寿医療センター研究所は、熱中症予防のため1リットルの水に食塩1〜2g(小さじ1/3)を入れることを薦めています。「好みによりレモン汁を入れても結構です。これを冷やして1時間毎にコップ半分ぐらいを飲むようにして下さい」としています。
出典:環境省「熱中症 〜ご存じですか?予防・対処法〜」、東京都健康長寿医療センター研究所「熱中症予防は自己管理が肝心!」をもとにBuzzFeed Japanが作成
子どもはまだ、体温の調整機能が十分に発達していません。そして身長が低いため、地面からの輻射熱の影響をより強く受けることになります。子どもの様子に注意を払う必要があります。
もちろん、自動車の車内に子どもを残すようなことは厳禁です。真夏でなくても、締め切った車内の気温は急上昇するからです。
そして、熱中症のおよそ半数は65歳以上です。高齢者は暑さや水分不足に対する感覚や、体温の調節機能が低下しています。それだけに、のどが渇いたと感じていなくても水分を取るといった先手を打った行動が大切になります。
出典:厚労省「熱中症を防ぐために」をもとにBuzzFeed Japanが作成
熱中症は、屋外で起きるだけではありません。気温と湿度が高い時は、屋内でも十分な注意が必要なのです。
特に体温調節機能が弱い小さい子どもや高齢者、病人がいる家庭では、冷房の使用を我慢しすぎず適切に利用することが大切です。
東京都医師会は居室内で窓が開いている場合でも無風状態の場合、またエアコンや扇風機などを使っていなかった場合、30分以上いれば熱中症になることがある、と注意を呼びかけています。
また、新型コロナの感染拡大対策として室内を換気することも重要です。窓を開けたりすると室温が上がるため、エアコンをこまめに調整しましょう。
出典:政府広報オンライン「熱中症は予防が大事!「3密」を避けながら、十分な対策をとりましょう」、東京都医師会「梅雨入り前から熱中症予防対策を!!」をもとにBuzzFeed Japanが作成
停電となった時は窓をできる限り開けて風通しを良くし、こまめに水分と塩分を補給することが大切です。水道が機能している場合は、濡れたタオルで身体を拭いたりして体を冷やすのも有効です。
可能であればすだれやよしずを使ったり打ち水をしたりして、室温をこまめに確認しましょう。
災害で避難所などの生活を余儀なくされた時、家の片付けや復旧作業をする際は、直射日光を避け、十分な水分と休憩を取ったうえで、めまいや立ちくらみなど熱中症の症状に注意することが必要です。
出典:厚労省「被災地における熱中症予防についてまとめました」をもとにBuzzFeed Japanが作成
東京都医師会は、5つの言葉の頭文字から、「FIRST」という言葉で対処することを呼びかけています。
まずFluid(液体)=水分補給です。
次にIce(氷)=氷や保冷剤、冷たいタオルなどで身体を冷やす。衣服を緩めてうちわなどで身体をあおぐ。
そしてRest(休憩)=涼しい場所に移動して休ませる。
そのうえで、Sign(兆候)=15分ほど経ったら、症状を確認する。
それでも改善しなければ、Treatment(治療)。119番通報して病院へ!
なお、意識を失った場合は無理に水を飲ませず、すぐに身体を冷やしつつ119番通報する必要があります。
出典:東京都医師会「梅雨入り前から熱中症予防対策を!!」をもとにBuzzFeed Japanが作成
2019年04月18日公開