避難生活避難所生活での留意点
避難所ではルールを守り、避難者もできる範囲で役割分担して助け合いながら生活しましょう。ほかの人の居住スペースに立ち入ったり、のぞいたり、大声を上げたり、決められた場所以外で喫煙するのはマナー違反です。
避難所ではルールを守り、避難者もできる範囲で役割分担して助け合いながら生活しましょう。ほかの人の居住スペースに立ち入ったり、のぞいたり、大声を上げたり、決められた場所以外で喫煙するのはマナー違反です。
出典: 東京都発行「東京防災」
急激な環境の変化で体調を崩さないように心がけます。定期的に身体を動かし、エコノミークラス症候群を予防しましょう。
夏は適切な水分補給を行い、冬は効率的に暖が取れるようにします。
避難所での生活は不慣れなことも多く、睡眠不足になって体調を崩してしまうおそれがあります。
明るいと眠れない人、暗いと眠れない人もいるので、日替わりで消灯することもひとつの方法です。
水道が使えないときは、施設の管理担当者の指示に従って飲み水や生活用水を確保します。
夏場の避難所では熱中症に注意。特に子供や高齢者、持病がある方などは熱中症リスクが高いので、周囲の人が気を配るようにしてください。
のどの渇きを感じなくてもこまめに水分・塩分の補給を行い、通気性のよい吸湿・速乾の衣服を着用して暑さを避けます。
施設のトイレは多くの人が利用するので、管理等が適切に行われないと衛生環境が悪化し、感染症の蔓延につながる可能性があります。
そのためトイレは、施設の管理者から指示された方法で使いましょう。
食中毒は1年を通じて発生します。防止に最も有効なのが手洗いです。食器にも注意が必要です。
水が使えないときは使い捨て容器にラップを敷いて使うとよいでしょう。
風邪、インフルエンザなどの感染症が流行しやすくなります。こまめに手洗い、うがいを励行します。
水が出ない場合、可能であれば消毒用エタノールを用意できれば安心です。
調理・盛り付けの前、食材に触ったあと、トイレのあとには石けんで十分に手を洗います。
調理器具も、使用後や作業が変わるたびに洗浄と消毒を行います。
居住スペースは個々の「家」と同じです。
特に女性、幼い子供のいる家庭、支援等を必要とする人にも気を配り、プライバシーの確保を徹底します。
避難所は完璧な居住環境ではありません。
自分の身は自分で守ることを心がけ、怪しい人を見かけたら、警官や施設の担当者に連絡しましょう。
避難所においては、原則として人とペットが同一の空間で居住することができません。避難所のルールに従って、飼い主が責任を持って世話を行います。
日頃から健康管理やしつけを行い、ペットのための防災用品も備えましょう。
我先にと焦らず、落ち着いて自分の順番を待ちましょう。状況によっては、ひとり分の食料や物資を複数人で分け合う場合も。
列に並べない方への思いやりも必要です。
支援等を必要とする人とは、妊産婦・子供・高齢者・外国人のほか、障害がある人等です。「ヘルプマーク」等の「災害時に配慮が必要な人に関するマーク等」を身に付けている人等、支援等を必要とする人には思いやりと支援を心がけましょう。
産婦は授乳などの不安を抱えています。また妊娠中の女性や産後まもないお母さんには、特に配慮する必要があります。
子供は遊ぶことでストレスを発散させます。気持ちを表に出せるような空間や時間などを確保し、気分転換が図れるようにしましょう。
高齢者や障害者は不便があっても自分からは言い出せないことがあります。明るい声での話しかけや多様なコミュニケーション手段によって、孤立感や不安感を抱かせないように配慮しましょう。
生活文化の相違や言葉を理解できずに、不安を抱えてしまうかもしれません。外国語を理解できる仲介者や通訳を介し、きちんと情報を伝えることが大切です。
性的マイノリティの方は、男女別のトイレを使えないなどの困難に直面することがあります。性の多様性を十分理解したうえで、プライバシーに配慮しましょう。
出典:東京都発行「東京防災」128-134ページ
2024年04月01日公開