土砂災害土砂災害の種類と予兆
土砂災害は、台風等の大雨や集中豪雨、地震が引き金となることが多く、突発的に大きな破壊力を持って発生します。
非常時に備えて、日頃から準備をすることが大切です。
土砂災害は、台風等の大雨や集中豪雨、地震が引き金となることが多く、突発的に大きな破壊力を持って発生します。
非常時に備えて、日頃から準備をすることが大切です。
出典: アフロ
傾斜が急な山の多い日本では、台風、大雨、地震などにより土砂災害が発生しやすいです。土砂災害には、斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や地震等でゆるみ、突然、崩れ落ちる「がけ崩れ」、斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する「地すべり」、山腹や川底の石、土砂が長雨や集中豪雨によって一気に下流へと押し流される「土石流」があります。
また、土砂災害が発生する前には、様々な前兆現象が起こる時があります。こうした前兆現象に気づいたら、周囲の人にも伝え、直ぐに避難をすることが大切です。
斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や地震等でゆるみ、突然、崩れ落ちる現象です。崩れ始めてから、崩れ落ちるまでの時間がごく短く、人家の近くで起きると逃げ遅れる人も多く、人命を奪うことの多い災害です。
斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によってゆっくりと斜面下方に移動する現象です。移動する土塊の量が大きいため、甚大な被害を及ぼします。
山腹や川底の石、土砂が長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流される現象です。時速20〜40kmという速度で一瞬のうちに人家や畑などを壊滅させてしまいます。
土砂災害は、地中にたくさんの雨が貯まったところに強い雨が降ると発生しやすくなるという特徴があります。
日本では近年、「集中豪雨」や「局地的大雨」が増えていますが、これらは発達した積乱雲(入道雲)によって引き起こされます。集中豪雨は、積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達を繰り返すことで起きるもので、狭い地域に激しい雨が数時間にわたって降り続き、数百ミリの総雨量となります。
一方、局地的大雨は、一つの積乱雲が発達することで起きるもので、一時的に雨が強まり、局地的に短時間で数十ミリ程度の総雨量となります。こうした集中豪雨や局地的大雨が発生した時は土砂災害の危険性も高まるので、特に注意が必要です。
土砂災害が発生しやすい場所は、主に次のものがあります。
山間部の大雨によって山崩れが起こると、土石流が扇状地(川が山地から平地へと流れ出るところにできた扇状の土地)を直撃する可能性があります。
盛土地では、地質・地形が不安定なので、大雨が降ると地盤がゆるみ崩れる危険があります。水抜きの穴から濁った水が出始めたら要注意です。
大雨や地震によって山崩れが発生します。樹木の少ない山間部では土石流の危険が大きくなります。
急傾斜地では崖崩れに注意が必要です。崖崩れは、豪雨等によって突然起こりますので、早めの避難に心がけましょう。
出典:内閣府防災情報のページ
2019年02月14日公開